ギャラリーの壁を横一文字に貫く茶色の帯。
よく見るとそれは短冊状の鉄板の連なりだった。
茶色は錆の色。そして白、黒、灰色で塗られた模様も
描かれている。模様は短冊毎に分断されているが、
その組み合わせにより独自のリズムを刻んでいる。
池上将暢(いけがみ まさのぶ)さんに作品について
訊ねた。白、黒、灰色の部分は模様を全て描くのでは
なく、ローラーを使って一つの模様を連続させている
そうだ。また、作品は幅約60センチのユニットになって
おり、自由に組み換えや変形が可能らしい。
模様を転写させるのだから、版画の要素を多分に含んだ
作品と言える。また、インスタレーションや装飾の
要素も孕んでおり、その多義性が作品の大きな魅力と
なっているのは間違いない。
また、会場には両面テープを使った新作も展示されて
いる。色紙や線描した紙を両面テープにくっつけ、
剥がす際に残った部分を重ねて作った作品だ。これも
他に類がない表現で、飽きずに見入ってしまった。
本展は2週間の予定だが、途中で展示替えが行われる。
次週はどんな空間が生まれるのか。期待が募る。
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