勝手にRECOMMEND 〜小吹隆文の、関西・アート・見聞〜
展覧会レビュー  平成18年9月15日


『池上将暢展

様々な要素がスムーズに統合された異色の作品


ギャラリーの壁を横一文字に貫く茶色の帯。
よく見るとそれは短冊状の鉄板の連なりだった。

茶色は錆の色。そして白、黒、灰色で塗られた模様も
描かれている。模様は短冊毎に分断されているが、
その組み合わせにより独自のリズムを刻んでいる。

池上将暢(いけがみ まさのぶ)さんに作品について
訊ねた。白、黒、灰色の部分は模様を全て描くのでは
なく、ローラーを使って一つの模様を連続させている
そうだ。また、作品は幅約60センチのユニットになって
おり、自由に組み換えや変形が可能らしい。

模様を転写させるのだから、版画の要素を多分に含んだ
作品と言える。また、インスタレーションや装飾の
要素も孕んでおり、その多義性が作品の大きな魅力と
なっているのは間違いない。

また、会場には両面テープを使った新作も展示されて
いる。色紙や線描した紙を両面テープにくっつけ、
剥がす際に残った部分を重ねて作った作品だ。これも
他に類がない表現で、飽きずに見入ってしまった。

本展は2週間の予定だが、途中で展示替えが行われる。
次週はどんな空間が生まれるのか。期待が募る。



『池上将暢展』
9月11日(月)〜16日(土)前期
9月18日(月)〜23日(土)後期
11:00〜19:00 ※9/16(土)は11:00〜17:00 日曜休み
ギャラリーwks.
大阪市北区西天満3-14-26 中之島ロイヤルハイツ1103
TEL 06-6363-2206
URL http://www.sky.sannet.ne.jp/works/


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