神戸を拠点に活動する上村亮太(うえむら りょうた)さんと
杉山知子(すぎやま ともこ)さんが、CAP HOUSEで
2人展を開催している。
上村さんは柵のある風景や少女が登場する絵画、
「紙版画」という独自な手法の版画作品などを出品。
杉山さんは家や器をモチーフにした絵画をメインに、
オブジェや日光写真の作品を出品している。
domain(=領地、領分)という言葉からお互いに
イメージを膨らませていった作品ということだが、
2人の作風の違いが如実に表れているのが面白い。
杉山さんの作品は家や器というモチーフからも分かる
通り「家庭」を感じさせる。色使いは暖色系で、
見る人の心をふんわり包み込むような特徴がある。
一方、上村さんの作品は寒色系で、悲しげな気配が漂う。
作家自身の心象を表しているように思われるのだが、
登場人物が女性の場合もあり屈折が感じられる。
こちらに深読みを求めてくるとでも言おうか。
異なる調性の音が同時に鳴っているのに
ノイズではなくユニークな和音が聞こえてくるような、
独特の一体感を持った2人展に仕上がっている。
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