勝手にRECOMMEND 〜小吹隆文の、関西・アート・見聞〜
展覧会レビュー  平成17年11月25日


上2点は上村亮太作品。
下2点は杉山知子作品。
『上村亮太+杉山知子展 DoMaIn』

長調と短調が同時に奏でられるユニークな二重奏


神戸を拠点に活動する上村亮太(うえむら りょうた)さんと
杉山知子(すぎやま ともこ)さんが、CAP HOUSEで
2人展を開催している。

上村さんは柵のある風景や少女が登場する絵画、
「紙版画」という独自な手法の版画作品などを出品。
杉山さんは家や器をモチーフにした絵画をメインに、
オブジェや日光写真の作品を出品している。

domain(=領地、領分)という言葉からお互いに
イメージを膨らませていった作品ということだが、
2人の作風の違いが如実に表れているのが面白い。

杉山さんの作品は家や器というモチーフからも分かる
通り「家庭」を感じさせる。色使いは暖色系で、
見る人の心をふんわり包み込むような特徴がある。

一方、上村さんの作品は寒色系で、悲しげな気配が漂う。
作家自身の心象を表しているように思われるのだが、
登場人物が女性の場合もあり屈折が感じられる。
こちらに深読みを求めてくるとでも言おうか。

異なる調性の音が同時に鳴っているのに
ノイズではなくユニークな和音が聞こえてくるような、
独特の一体感を持った2人展に仕上がっている。



『上村亮太+杉山知子展 DoMaIn』
11月23日(水)〜12月11日(日)
11:00〜20:00 火曜休み
CAP HOUSE
神戸市中央区山本通3丁目19−8 旧神戸移住センター内
TEL 078-230-8707
URL http://www.cap-kobe.com/house/


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